梅雨明け後の畳・襖・障子のケアと、夏を快適に過ごすための工夫
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梅雨が明けて夏本番を迎える頃、畳・襖・障子といった和室の建具は、実は「湿気疲れ」を起こしていることがあります。
このタイミングで適切なケアを行うことで、カビや変形を防ぎ、心地よい和室環境を整えることができます。
今回は、梅雨明け後直後におすすめの畳・襖・障子のケア方法と、夏を快適に過ごす工夫をご紹介いたします。

▷梅雨明け後の畳・襖・障子のケア
畳のケア
1.カビが発生していたら乾燥+掃除
・晴れた日には畳を上げて、裏面に風を通してしっかり乾燥させましょう
・表面は掃除機でホコリを取り除き、乾いた布で拭きとり。
・軽度のカビには、エタノールスプレーを使用し、拭き取った後に十分乾燥させるのが効果的です。
・重度の場合は、乾燥後に重曹やクエン酸を使った除菌スプレーの活用もおすすめです。
2.湿気対策の工夫
・畳の下に除湿シートやすのこタイプの敷板を設置すると通気性が向上します。
・布団を毎日畳まず敷きっぱなしにしていると湿気がこもりやすくなるため、すのこベッドの利用も有効です。
襖(ふすま)のケア
1.押入を開けて空気を通す
・特に布団や衣類を収納している押入れは湿気がこもりやすいため、1日1時間ほど開けて換気することが効果的です。
2.襖紙がカビないように、除湿剤とこまめな換気を
・押入れの中には除湿剤を設置し、湿気の吸収を促進します。
・すのこ+除湿剤+扇風機による送風の組み合わせで、より効果的な湿気対策が可能です。
障子のケア
1.湿気でたるんだ障子紙の手入れ
・湿気によって軽く波打った障子紙は、ドライヤーの冷風で徐々に乾かすことが効果的です。
・変色やシミが出ている場合は、張替えを検討するのが最も確実です。
2.窓際の遮熱・断熱対策
・障子の外側にすだれや遮熱フィルムを取り付けることで、日射による室温の上昇や湿気の侵入を抑える効果が期待できます。
▷夏を快適に過ごすための工夫
通風と空気の循環
・室内にサーキュレーターを2台、対角線上に設置すると、空気の流れが安定し、湿気がこもりにくくなります。
除湿&冷却アイテムの活用
・畳の部屋ではエアコンよりも、除湿器と扇風機の併用が効果的です。
・い草ラグ、竹シーツ、冷感敷きマットなど、畳と相性の良いアイテムを取り入れることで、体感温度を下げることができます。
香りと消臭で清涼感アップ
・備長炭や重曹入りの消臭ポットを置くことで、湿気とニオイを同時に吸収。
・柑橘系アロマ(レモングラスやゆずなど)を香らせると、夏らしい爽やかさとリラックス効果が得られます。
▷まとめ
畳・襖・障子は、梅雨の湿気をたっぷり吸い込んで「疲れた状態」になっていることがあります。
本格的な夏を迎える前に適切なケアを行うことで、カビや変色を防ぎ、快適な住まい環境を保つことができます。
「畳がカビ臭い気がする」「障子や襖の紙がたるんでいる」といった小さな変化は、張替えや修理のサインかもしれません。
気になる点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
堺市で、畳・襖のことなら、泉北製畳におまかせください。